SSブログ
読んだ漫画/本/雑誌の感想 ブログトップ
前の10件 | 次の10件

このカップル、かわいすぎーーー!?/オールドファッションカップケーキ [読んだ漫画/本/雑誌の感想]



あらすじ


寝て、起きて、仕事をする──それだけの毎日、それだけを好きで選んでいる自分に最近少し憂鬱な39歳・野末。
ちょっと無愛想だけど信頼厚い部下29歳・外川は、そんな野末が気になる。ひょんなことから、女子で賑わうパンケーキのお店に2人で行くことに。
ここから、外川による野末のためのアンチエイジング大作戦が始まった。
休日まで野末のために時間を割く外川に「なぜ?」が募っていく野末だが…!?

静かな時間で読みたくなる


全体的な雰囲気が「静かな雨」って感じ。
緩急は全然なくってシトシト系の雨です。

読書メーターで「小説みたい」って書いてあって本当にその通りです。

人間関係って意外と激しく動かない場合もあるからリアルでした。

萌えポイント


合コンでモテる野末に嫉妬しすぎて悪酔いする外川がめっちゃ可愛かったです。
そういうのわかっているから余計にくだまいてるのもいいなーww

不器用系わんこ好きです♪

そんでどんなアタックにも初恋みたいな反応する40男、野末も好き♡


nice!(5)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

私にとってはテンプレ通りが楽しいです/自分サイズでいこう@hara [読んだ漫画/本/雑誌の感想]



あらすじ


「痩せてなくっちゃ、オシャレをしちゃいけない」と思っていた私へ。
ボディポジティブ=「ありのままの自分の体を愛してもいいかもよ?」という提案。
プラスサイズの女の子のイラストで人気のイラストレーターharaさん初のコミックエッセイです。

好きな自分=???

「キレイな人」といえば脚や腕が細く、痩せていて・・・って感じですよね。 そういうこれまでのイメージに「必ずしもそれが幸せではないのでは?」という本です。 いわゆるテンプレなキレイになったら幸せになれる。 でもそのために心の調子を崩したり体を壊したり・・・。 それって意味ないんじゃないの? そこまで無理するくらいなら無理なダイエットも体型維持もやめます! となったのが著者のharaさん。 確かに愛する、愛されるためにしたことで元気になれないんだったらやめたほうがいいかもなあ。 でも逆に私は痩せてよかったと思っています。 すくなくとも巨デブよりの小太りより人生楽しめています。 多分、haraさんと逆の体型が私の「自分サイズ」なんだと思います。 それもそれで許して欲しい。


nice!(7)  コメント(0) 
共通テーマ:

私は私として生きていく/政略結婚@高殿円 [読んだ漫画/本/雑誌の感想]



あらすじ


江戸末期・明治大正・昭和、百二十年の間に女性の生き方はこう変わった!

金沢城で生まれた私の結婚相手はわずか生後半年で決まった。(中略)
早すぎると思うかも知れないが、当時ではごくごく当たり前のことで、
大名の子の結婚はすべて政略結婚、
祝言の日まで互いに顔を合わせず、文も交わさぬのが慣習である。
私の生まれた文化の世とはそういう時代であった。――第一章「てんさいの君」より

不思議な縁(えにし)でつながる、三つの時代を生き抜いた三人の女性たち。
聡明さとしなやかさを兼ね備え、自然体で激動の時代を生き抜く彼女らを三部構成でドラマチックに描き出した壮大な大河ロマン!

女性も体をはった


時代は違えど女性も体を張り、息切れしながらも生き抜いたんだと思える一冊でした。

いつの時代も体力があり体が大きい男性が「体を張っている」と思われがち。

女性も「お家を続かせる」、「衆目にさらされ続ける」、「伝統を続ける器にされる」というものがあります。
それが女性にとっての「体を張っている」なんですよね。

華族からも家族からも


最後だからということもあるかもしれませんが、第三章の「華族女優」が印象的でした。

彼女は家族にも華族にもしばられていました。

でも段々と時代を経るごとにその足かせ手かせから外れていくのが泣ける。
比較するように母親と祖父は華族に蝕まれていくようでした。

呪いをかけているようで自身にかかっていく母。
段々、女優として売れていき自立した女性になって呪いから解けていくかの子。

何だかその対比が哀しくも美しいんですよね・・・。


nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:

自分=子どもと思う母親も気持ち悪い/あさひは失敗しない@真下みこと [読んだ漫画/本/雑誌の感想]



■あらすじ


あさひの母親は、心配事をあらかじめ避けたり、小さくしておいたりしてくれる人だった。
不安な時には「あさひは失敗しないから」というおまじないをかけてくれた。
そのおまじないはいつしか呪縛になってーー大好きだったお母さんとも、大学での友達ともうまくいかなくなり、追い詰められたあさひがとる衝撃の行動とは?

ずーっとしんどい


ほんタメであかりんが紹介していたので読んでみました。

マジでずーーーっとしんどい。

出てくる人出てくる人、みんな気持ち悪い。
それぐらい人間が持っている根源的な醜悪さをだしていました。

目と鼻の先にむりやり突き出されるから途中で投げ出したくなった((+_+))

私にとって都合のよい相手でいて欲しい。
痛い部分や嫌な部分を無視して撫でていて欲しい。
すべて認めて欲しい。

そういう思いを私も持っている(というか人一倍強い)私、めっちゃキツイ。

特に母親は「自分が思う理想」を主人公に押し付けている感じでした。

失敗は一緒に解決策を発見すれば帳消し!


「失敗」ってなんだろう。

って考えさせられました。

多分、一般的なレールを踏み外すことですよね。

周囲との和を乱さず、大学まで真面目に通う。
行儀のよいお嬢様として身持ちのよい会社で働き、適齢期で結婚。
そして出産。

女性だったらそうですよね。

私もどんくさい上に「行儀が悪い」ほうなので母親に激しく怒鳴られます。
(行儀とか箸の使いかた的なマナーとか教えられた覚えないんだけど教えた前提の怒鳴り方)

だからあかりちゃんのビクビク、わかります。

同姓だから境界線があいまいになるんだと思います。

でもある程度、線を引くって子供側からだとどうすればいいんだ・・・?
失敗は死ななきゃOKじゃん?って思えばいいんでしょうけど。




nice!(5)  コメント(0) 
共通テーマ:

食への執着心がバーサーカー / 胃が合うふたり@千早茜 新井見枝香 [読んだ漫画/本/雑誌の感想]

book_open_yoko.png




あらすじ


悩みごとはとりあえず、食べてから話そう。ふたりの友情はうまいものと共にある。
ストリップ鑑賞の厳選おやつ、銀座絶品パフェめぐり、コロナ禍に交わすご馳走便、人生を変えた日の中国茶、新居を温める具沢山スープ――胃が合う友と囲む食卓は、こんなにも豊かで甘やかだ。
人気作家とカリスマ書店員が共にした11の食事から、それぞれの見た景色や人生の味わいまでも鮮やかに描き出す、風味絶佳のWエッセイ集!

なんとも言えない関係


何かに悩んでいたり不調そうでも聞かないし入り込まない。
食以外のことはこだわらない。
自分の機嫌は自分で取る努力をして相手には求めない。

家族みたいとも友情だけ言いがたい関係。

そういうグラデーションがいいな、と思いました。

寄り添ってはいるけれどあっさりしている関係を私も作れたらいいなあ。

あと、2人の健啖家っぷりには驚きます。

会えば(もしかしたら会っていない時でも)四六時中、食べているイメージ。
それなのに食べることに嫌にならないことがすごい・・・!!

他人の評価


「優しい」は他人の評価なので、彼女にとってはその言葉の通りなので肯定も否定もできない。

が印象的でした。

他人の評価ってその人のもの。

私のものじゃないから知らんぷりしてもいいんだ、と思えました。






nice!(6)  コメント(0) 
共通テーマ:

いざ痩せたら他人の態度、変わり杉内www/燃える息@パリュスあや子 [読んだ漫画/本/雑誌の感想]

book_open_yoko.png




あらすじ


“依存”ד五感”、彼は私を、彼女は僕を、止められない。
現代人の約七割が、依存症!?盗り続けてしまう人、刺激臭が癖になる人、運動せずにはいられない人、鏡をよく見る人、緊張すると掻いてしまう人、スマホを手放せない人―抜けられない、やめられない。
小説現代長編新人賞受賞後第一作!人間の衝動を描いた新感覚の六篇。

わかっているのにやめられない


ジェーンブライド・バナナパフェが一番、ドキッとしました。

ダイエット目的で始めた運動せずにはいられない芙美香が主人公です。

私もMAX78kg⇒MAX44kgという大成功をしました。

方法は食事を減らして運動は通勤時に歩くくらいでほぼしていないに等しい。
だから芙美香と同じように体は貧弱というかいびつ。

うすうすそのことにも気付いているのに成功体験を得ちゃってるものだからやめられない。
まさにドーパミンドバドバです。

1度体重が増えるとそのまんま堰を切ったように増えちゃうんじゃないかって不安になるんですよね。
強迫観念に近いかも。

成功体験⇒不安って単純な不安より厄介。

私は羨ましがられるべき!!!


芙美香は「愛されるぽっちゃりキャラ」を求められるまま演じざるおえませんでした。

そうしないと「和」から外される「不安」があったんでしょうね。
私もそうだったし。

「褒められるべき」「綺麗だとうらやましがれるべき」って上から目線の自尊感情だけはクソデカなんですよね。

そんな心情を説明せず自然に表現されていて震えあがりました。
思わずキレイな体になれるかな?と思ってパーソナルジムを検索したくらい(笑)


nice!(5)  コメント(0) 
共通テーマ:

テスカポリトカの意志をバルミロは考えたことあるのか?/テスカポリトカ・佐藤究 [読んだ漫画/本/雑誌の感想]

book_open_yoko.png




あらすじ


川崎に生まれ育った天涯孤独の少年・土方コシモはバルミロと出会い、その才能を見出され、知らぬ間に彼らの犯罪に巻きこまれていく――。
海を越えて交錯する運命の背後に、滅亡した王国〈アステカ〉の恐るべき神の影がちらつく。
人間は暴力から逃れられるのか。 心臓密売人の恐怖がやってくる。

底なしの深淵


「待つことができない超富裕層」は事実いるだろうからありえそうな密売だな、と思えました。
正当な入手ルートではないからこそ「清らかな」心臓を求めるんでしょうね。

そして正当ではない組織が平然と歩いているメキシコに日本が巻き込まれていないなんて言いきれない・・・。
私自身は幸か不幸か関わっていないけれど知らないところでこういう深淵はリアルにありそう。

そういう思いが段々湧き上がってきてゾゾゾッとしました。

神はなにかを求めているのだろうか?


アステカ神話にでてくる神々は何かを求めているのでしょうか?心臓や生贄を本当に求めているのでしょうか?

征服者(コンキスタドール)が敬っている神は「憐み」を求めています。
人の悲しみや痛みに寄り添う心です。

それを言葉にしています。

でもテスカポリトカは今に残る形で表明しているでしょうか?(私が知らないだけかも)

心臓をささげることはあくまで人間側のエゴでしかなくて神様をうやまっていないのではないか?
そう思ってしまう内容でした。

伝道者


ナイフを作る職人のパウロが好きです。
唯一、表寄りの心情がある気がしました。

そしてコシモを最も「憐れんだ」人でもあると思います。

憐れんだからなのか家族に近い関係だったかもしれません。

ちなみにキリスト教のパウロは異邦人への伝道を「キリストの福音」と表明して伝道していることを記しているそうです。


nice!(6)  コメント(0) 
共通テーマ:

子どもにはただただ優しい世界で合って欲しい/かぞえきれない星の、その次の星 [読んだ漫画/本/雑誌の感想]

book_open_yoko.png




★あらすじ


さみしさは消えない。でも、希望は、ある

かぞえきれないものを、ときどき見たほうがいい。
ぼくたちは皆、また間違えてしまうかもしれないから――


感染症がひろがり休校になってしまった春、子どもたちのためにこいのぼりが企んだのは……。 「こいのぼりのナイショの仕事」「こいのぼりのサイショの仕事」
大切で大好きな相手であればあるほどいまは会えない。父と娘は、画面越しで会話する。 「天の川の両岸」
ミックスルーツのリナはお母さんと二人暮らし。「日本人らしい」っていったい何だろう――。 「コスモス」


「星のかけらには、さみしさが埋まってる」
夜空にちりばめた、11の小さな星たちの物語

「誰かに会いたいと思ってるとき、ほんとうはもう会えてるのかもしれないな」

■何も考えなくてもいい時期


「原っぱに汽車が止まる夜」が印象的でした。

深くて痛い事情を持った子供たちが夜の間だけ現れる原っぱで遊ぶ話です。
遊具もないからただ走り回って遊んで休憩するだけ。

「銀河鉄道」が止まるまで・・・。

子供は「何も考えなくても過ごせる時期」であってほしいと思っています。
特にムダなことを考えがちな思春期の中学生までは。

私自身、いじめにあってしんどい思いをしました。
ヘタをしたら原っぱを走っていたかもしれません。

小学生でも思うことはあるし考えることもある。失敗もある。
だからといって同級生や大人に追い込まれるまで考えこませることはあってはなりません。

人間関係でもなんでも失敗が許されて欲しいです。

こういう原っぱがなくなるくらい「子どもの失敗」はある程度は許されて欲しいです。


nice!(7)  コメント(0) 
共通テーマ:

目的を持って自転するか生きあたりばったりで自転するのか・・・/自転しながら公転する [読んだ漫画/本/雑誌の感想]

book_open_yoko.png




■あらすじ


東京のアパレルで働いていた都は母親の看病のため茨城の実家に戻り、地元のアウトレットのショップで店員として働き始めるが、職場ではセクハラなど問題続出、実家では両親共に体調を崩してしまい……。
恋愛、家族の世話、そのうえ仕事もがんばるなんて、そんなこと無理!
ぐるぐる思い惑う都の人生の選択から目が離せない、共感度100%小説。

■私の話だ


女性につきまとう恋愛、結婚、介護etc...が詰め込まれています。
それなのに不自然さなく取り込まれていてびっくりしました。

娘・都はこれといって夢もやる気もない。
結婚したくないわけじゃないけれど婚活するほどやる気はない。

まさにぐるぐる歩き回っている行き当たりばったり女性です。

私でびっくりしました。
実家に頼っているくせにやる気はなく自立するわけでもなく・・・。
毎日、行き当たりばったりならぬ「生きあたりばったり」です。

都の女友達は精一杯人生を生きています。
それぞれ違うしんどさを抱えながら。

その二人との対比があって余計に都の生きあたりばったりが目立ちました。
だからうらやましさ、わかるなあ。

そして人生ってやる気があってもなくても回るときは回るんですよね。
まわるスピードが違うだけで。

■ハッとした


都の友達のひとりのそよかが言った言葉にハッとしました。
「都さんの不安って経済力ですよね?」

自分に経済力がないから日々不安。

では自分で稼ぐぞ!ってなる、ふつうは。

資格とるとか転職するとか・・・。

でもそういうやる気を持っていないから誰かや誰かの経済力に頼る。
だから中卒寿司野郎の貫一に「高卒認定とれ」とかけしかける。

まんま自己紹介ですよね(笑)

人の尻たたいたってそのまんま立ち上がるわけないのに。
できるとしたら自分だけなのに。

結局、ケツもちは自分のぶんしかできないのかなあ。


nice!(7)  コメント(0) 
共通テーマ:

甘い弾丸を撃っているのも撃ち抜かれるのも私かもしれない/砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない [読んだ漫画/本/雑誌の感想]

book_open_yoko.png




あらすじ


山田なぎさは、片田舎に住む「早く大人になりたい」と願う女子中学生。
ある日、彼女の通う中学に、自分のことを「人魚」と言い張る少女・海野藻屑が、東京から転校してくる。
藻屑に振り回されるなぎさだが、藻屑の秘密に触れていくにつれ親交を深めていく。
しかし、藻屑の父親である海野雅愛の虐待が悪化の一途を辿ると同時に、なぎさと藻屑に別れの時が迫っていた。

甘すぎる弾丸


藻屑の境遇と矛盾に心が痛くなりました。

人は自分自身が一番不幸だ」と思いがちです。
そしてそう思いたい。

主人公・なぎさはそういうタイプです。

でも藻屑というロリポップに当たってしまうことで砕かれます。

悲しいし辛いのに「自分は人魚だ」というウソを甘い弾丸にして打ちまくる。
お父さんに傷つけられているのに「好き」だというそれだけでピンク色に塗りたくる。
本当は逃げ出したい、助けて欲しいと叫びたいのにかばい続ける。

子どもらしい「甘い弾丸」です。
だからこそ悲しくなりました。

藻屑の「好きって絶望だよね」という言葉が上記のことを言い表しているようで・・・。

大人でさえ実弾は持ってない


大人になれば甘っちょろい弾丸を捨てて完璧なモノをもてているのか?

否です。

親や周囲の大人が子供を傷つけたり殺したりする事件は今でもあります。
この本が出版されてから10年以上たっているのに・・・。

子どもの賢さも大人の愚かさも変わっていないのかもしれません。

どちらもお互いを「1個のただの人」と思えればいいのかな?


nice!(7)  コメント(0) 
共通テーマ:
前の10件 | 次の10件 読んだ漫画/本/雑誌の感想 ブログトップ