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人はいかにして戦い仏を信じるのかー黒牢城/米澤穂信 [読んだ漫画/本/雑誌の感想]

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■あらすじ


本能寺の変より四年前、天正六年の冬。
織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。
動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の智将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。

「古典部シリーズ」で有名な米澤穂信さんの本です。
氷菓のイメージだったので「時代物・・・?」と最初は疑問でした。

中はミステリーで謎に安心しました。

クローズドサークルというのかな?
籠城戦なので外から人はなかなか入れない状況の中で謎が起きます。

加えて黒田官兵衛が安楽椅子役。
しかも口がうまいから荒木が動かされています。
私も騙されました。

そして戦国の世でなぜ人は仏教に祈り頼るのか。
心情が描かれています。

「家康どうする」の正信の言葉に通じるものがあった気がします。

「民を楽にしてやれるのならば誰も仏に頼らずに済む。そのために民はお前(家康)に米をたらふく食わせているのだ」

それを考えると信心深くない(むしろ宗教を疑っている)私は幸せなんだろうな・・・。


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