アイドルはオオカミ少女になっていくー。/ #柚莉愛とかくれんぼ [読んだ漫画/本/雑誌の感想]
なんだか今っぽく明るいカラーをつかった表紙に惹かれました。
#(ハッシュタグ)をタイトルに使うあたり、SNS全盛期っぽくないですか!?
衝撃
と思って読んだ。
あとは「!!!?????わけがわからないよ!!!???」って感じです。
誰が誰で何が何なんだろ。って書いている今も思います。
私がいかに偏見や抽象的なものに囚われているかわかりました。
そうだよな・・・私、女だけど指毛はえてるしな・・・。
正直、コンプレックスです・・・。
そのぐらいのわけがわからなさと衝撃がありました。
そして、この本は期待「過剰」と裏切りがテーマだと感じました。
人は他人に期待してしまうものです。
1人ではできることに限界があるしできないこともあるからです。
ただしすぎてしまうと自滅してしまう。
自分でできること、時間はかかるけれどできるようになることが見えなくなってしまう。
意識できていると人生を修正できたり人間関係が悪くはならないようにできるかな。
アイドルとファンの距離感
人は支配できない。
この言葉にハッとさせられました。
言い換えるなら屈服させて自分の意見や思いを全肯定させる。
私は思いっきりそっち側の人間です。
人の話は聞かないくせにプライドだけは高いからそうなっちゃう。
「そういうこともあるよね」って思えないんだよなあ。
本心は家族でもわかりあえないから支配という攻撃をしようとするんでしょうね。
「人は人。自分は自分」という風に距離感を持つことは大事。
お互いが迷惑モノにならないために。
シゲさんって女の子の気持ちをわっている説/「オルタネート」 [読んだ漫画/本/雑誌の感想]
図書館で予約してようやく順番がきた「オルタネート」を読めました。
この本は「オルタネート」という高校生限定のアプリを通した青春群像劇です。
加藤シゲアキさん自身も知っていたし作家業をしているのももちろん知っていました。
でもアイドル業も俳優業も忙しい人気者が書いた本なんて…って超偏見でした。
いくら感受性豊かでも俳優業と文章を書くことでは頭の使い方が違うだろうと思っていたからです。
またエッセイと小説でもちょっとだけ書き方が違うんじゃないかと考えています。
実際は小説として読めるしスイスイと最後までいっちゃいました。
特に料理のシーンには力を入れています。
監修にはいってもらったり本を読んだりはしたでしょう。
それでも本人も多少は料理してるんじゃないかな?
これまた超ド偏見だけれどサラッと凝ったつまみだしてくれそう(笑)
女の子から女性に変わっていく瞬間
私が印象に残っているのはいるるちゃんです。
彼女は「自身の未来」に向き合っている感じがしました。
「誰も悪くなかったし寂しくなかったよ」
この言葉が印象的でした。
料理店をいとなむ両親をぐちって、記念日を一緒に過ごせる人をうらやんでいた女の子ではありませんでした。
他人の心情を推測できる女性になっていてかっこよかったです。
そして凪津ちゃんはグサッと自分に刺さりました。
恋愛感情や情といったものに否定的で逆にデータやDNAといったものを信じている女の子です。
だからオルタネートにあらゆる情報を提供していました。
それだからこそデータに裏打ちされた相手を信じようとします。
感情はそれに反発しているのに。
揺らぎがとてもリアルでした。
データやIT信者ってわけじゃないけれど気持ちがわかりました。
待って、シゲさんって女の子の気持ちわかりすぎじゃね????
「私は、私を育てる」
凪津ちゃんはこの言葉が印象的です。
負の気持ちもコンプレックスだと思っている容姿も「存在するもの」として受け入れる。
逆に生かしていって美しくしていく。
その姿にとても好感が持てました。
私もそうありたいな。