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自分自身や他人に傷つけられる少女/「推し、燃ゆ」 [読んだ漫画/本/雑誌の感想]

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推しに自分を投影


推しを「背骨」と表現することが印象的でした。

主人公のあかりはその表現に当てはまる生活をおくっていました。
逆に言えばそれ以外ないんですよね。

おそらく自分自身でもなにかなしえると思っていない。
他人からもそういう言葉をかけられたこともないし期待もされていない。

一緒に「何ができるか、頑張れるのか」を模索してくれる人もいない。

私を見ているようで胸が苦しくなりました。

あかり自身が自分に期待すらしていない。
だからこそ芸能界で必死に頑張っている成し遂げている推しを同一にみているようでした。

今っぽい


あかりは周りから「学校を卒業し働く」ことを期待されます。
女性であることから「結婚し出産、子育てをする」ことまでが加わります。

でもあかりはできない自分をわかっているからこそ背骨が折れていく事に堕ちていきます。

今のお父さん、お母さん(もしくは祖父母世代)はそのテンプレに乗れなかった人もいたでしょう。
それでも乗りさえすれば安泰でそのことを期待することもできました。

今の世代って仕事に限らず何にも期待すらできませんよね。
でも上の世代はできるはずだと何にも教えず模索させず期待するだけ。

尻を叩くだけなら誰でもできるよね・・・って思っちゃいました。





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