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「襷がけの二人」から見る女性の自立と友情の力　 [読んだ漫画/本/雑誌の感想]

「襷がけの二人」を図書館でやっと借りられました。
直木賞受賞を発表されてからすぐ予約したんだけれど同じような人がたくさんいて順番待ちがすごかった・・・！！

この小説は女中と女主人という立場が違うけれど女性が中心の話です。
女性同士の恋愛というよりはシフターフッドだと思います。

そしてどうにもならないほど女性という性から逃げられなかったストーリー。

人間だからそれぞれ違いはあるのに思いあわなかった。
話あうことで対立していくことの恐怖ですれ違いが起こってしまう。

そのことは今でもしょっちゅうあるなーと思います。
私なんて「察してちゃん」だし（察してちゃん嫌いのくせに）。

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■印象に残った一説

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「それで、いけないって私がしゃんとすると、また世界が明るくなるんです。千代さんも旦那もみんな、楽しそうに戻って。私の心持ちひとつで世界がこんなふうに変わってしまうのなら、こりゃあ責任重大だって、いつでも頭の中をを見るくするようになったんですよ。」

特にこの引用された文章は、女中のお初さんが自身の心の持ち方が世界をどのようにも変えられることに気づく場面を描写しています。
この一節から、人は自分の心のあり方によって、周囲の状況や人々の様子まで変えることができるという力強いメッセージが伝わってきます。

私もこの一節を読んで、そのような素晴らしい力を持つ人間の内面の力について考えさせられました。
心持ち一つで変わるというのは、まさに生きる上での大きな真理です。

他人の心は変えられません。残念ながら。
それを理解するのに20年かかりました（笑）

でも自分の心や精神は努力次第で変えられます。
その真理を受け入れ、自分の心のあり方を常に見つめ直すことが、より豊かで幸福な人生を歩むための重要な一歩なのかもしれませんね。

まずは常に笑顔でいようと思います。
お初さんのようにまずは形から入ります。

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