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「京都四条月岡サヨの小鍋茶屋」~妙見菩薩を知っていますか?~ [読んだ漫画/本/雑誌の感想]

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「京都四条月岡サヨの小鍋茶屋」という時代小説を読みました。


★あらすじ
頃は幕末、清水寺にほど近い京都四条。
「小鍋茶屋」は、近江草津出身の月岡サヨがひとりで切り盛りする料理屋。縁あって訪れる客とサヨが料理をとおして心を通わせる。
サムライの江戸時代からハイカラな近代へと移ろう時代、つかの間の安らぎを得た志士たちはサヨに何を語るのか? 風情漂う京の街で、今夜も美味しい料理を求めて幕末人が集う。


5人の幕末の志士が月岡サヨという女将の元でただ食事を楽しむという小説です。
明確に名前は出てきませんが、調べればすぐわかるほど有名です。

なにか歴史が変わるというif系ではありません。
ただ色んな食事(特に鍋料理)が出てきて美味しそうという感じです。

サヨは料理と客を愛し、謙虚さを忘れない女性。
で、幕末で不穏な雰囲気なのに無縁の朗らかさをだしていて安心。





妙見さんという存在


サヨは信心深く、「妙見さん」に気に入られます。


お葬式のときぐらいしか仏教に近くなる機会がなく知りませんでした。
そもそもなに派なのかもうとく、「真言宗だったような・・・?違ったっけ???」くらいです。

妙見さんとは妙見菩薩といいます。
北極星または北斗七星を神格化した存在です。

どちらも動くことのない星で、中国の皇帝の信仰があつかったようです。

妙見菩薩=北極星になったのは中国に仏教が広まってから。
当時の道教と菩薩が同一視されるようになりました。

北極星のうちの1つの星が軍神として神格化されているため、日本でも武士の信仰をあつめたでしょう。

四聖という上位の存在ですが、実質は天界に住んでいます。

農耕神・地鎮神・鎮守神・御霊神としてまつられています。

五穀豊穣を祈願することから食べ物を扱い生計をたてるサヨにピッタリですね。

また、京都だけじゃなくって大阪にも妙見さんはいるみたいです。
しかも大阪市内だからわたしでも行ける!

妙見寺.png


まいることができるかはわかりませんが行きたいです。

ただ生まれる干支によってまいる妙見寺が違うと本文に書いてあります。

私は巳年なので、そういう意味でいうと祇園・東山にある「日體寺」がいいようです。
そちらも行ってみたいなぁ。




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