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卑劣だからこそ再発はダメ、絶対。ー被害者だからこそ願いたいこと

「小児性愛」、「小児性愛障害」という言葉はご存知でしょうか?
いわゆる「ペドフィリア」で幼児、児童に性的関心がある人です。

犯罪分析としては「チャイルド・マレスター」というそうです。

ABEMA TVで複数回、この特集が組まれYouTubeにも投稿されています。



私はこの動画をみて「小児性愛」について興味を持ちました。

そして、番組内でも出演している斉藤章佳さん著の「小児性愛」という病 ―それは,、愛ではないです。


斉藤章佳さんは精神福祉士・社会福祉士です。
榎本クリニックというアルコール依存症を中心に依存症に関する病気にソーシャルワーカーとして携わっていました(2016年退職)。

今回の本は男女問わず小学生を中心としたいわゆる児童にわいせつ行為を繰り返す「小児性障害」患者を取り扱っています。

まず、始めに性加害者の「被害者はまだ小さいから覚えていない」という言葉に衝撃を覚えました。

そんなわけはありません。

実は、私は小学生のときにわいせつ行為を受けた被害者です。

何をされているのか、強要されているのかは確かにその時はわかりません。

しかし「気持ち悪いこと」、「同意しかねる行為」という事だけはわかっていました。
そう、言葉を知らないだけで小学生でもどういうことかは本能的にわかっているんです。

誘拐されずに無事帰れたことは幸いでした。
が、初対面の人間なのに腕をつかまれ物陰に連れていかれる瞬間から圧倒的に上下関係ができあがっていました。

「大人」というだけで子どもにとっては支配者-被支配者の関係はいとも簡単にできます。

そう言う斉藤さんの言葉にうなずきます。

■「刑務所」で終わりにしてはいけない
被害者のひとりとして願うことは「被害を増やしてほしくない」ということです。

しかし、日本において刑務所で「処罰」することはあっても根本的な治療はありません。

本書は犯罪においては「処罰(刑執行)」と「再発防止」は一体であるという旨を書かれています。
この言葉にハッとしました。

性犯罪と薬物は特に常習性が強く、依存性も強いそうです。
ということは、再発防止は重要であり根気強さが必要。

通称R3という「性犯罪再犯防止指導」が刑務所内にはあります。

しかし全国77施設のうち、19の施設で運用されておらず性犯罪でしか捕まった受刑者しか受けられないそうです。

たとえ、性衝動が理由の下着等窃盗であってもです。
あくまで「窃盗」で「強姦」や「わいせつ行為」ではないからです。

その上、刑務所という子どもが入る余地がない環境下では再発しない自信ができました。
としても一歩、外に出ればストレスのある日常があります。

子どもの性加害者は人間関係、仕事などのストレスや孤独で再発することが多いそうです。

斉藤さんはこれでは再発防止にならないと訴えています。

再び被害者をださないために官民一体となり出所して終わりでは元の木阿弥。
その後につなげ、孤立無援にさせないことが大事です。

加害者支援は賛否両論ではなく否定が間違いなく多く入ります。

私も憤りを感じます。

しかし、それ以上に子どもが性加害という意思に添わない被害に合うことが嫌です。

性は大事です。絶対に同意が必要であり、大前提です。

心身ともに人生を左右するからです。

そこに認知の歪みや圧倒的な上下関係による自己正当化は許されません。

だからこそ私は「感情」よりも「理性」を大事にしたいと願っています。
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